日々の記録。

プログラミングのメモや感じた事などを記録。

風立ちぬを見て。「感動しました」の一言に感動。

 先日、風立ちぬを見た。前評判では「主人公の声が棒読み」とか「効果音が人の声」だとか聞いていたけど、最初こそ違和感を感じたもののすぐに慣れ、物語に集中することができた(・・・といっても正直なところ、飛行機のエンジン音を聞く度に人の声だなぁと意識が戻されてしまった)。

 特に印象的だったシーンとして、主人公の堀越二郎が開発メンバーと自主研究会を行うシーンがある。堀越二郎が説明して、若手が一斉に手を上げ質問する。その場面を見て、熱気にあふれる良いシーンだなと思った。さらに印象的だったのはその後。自主研究会の後、それを見ていた堀越二郎の上司の黒川さんが部長(?)に対して「感動しました」と一言伝える。この一言に感動した。なぜ感動したのかうまく言い表せないけどとにかく感動した。

 さらに見終わって数日して、この自主研究会のシーンは庵野秀明監督によくあっているシーンだなぁと思いはじめた。演技は下手かもしれないけど、庵野さん自身、若い頃から今を通して熱気のある研究会のような場にいるのではないかと思う(実際の仕事ぶりを見たことがないから全くの想像だけど)。そんな事を考えると(全くの想像だけど)研究会の空気を肌で感じている庵野さんが堀越二郎の声をあてるのもありではないかと思った。